児童養護施設から自立した話

児童養護施設出身の筆者が綴る大したことのない日常の話

2019-01-01から1年間の記事一覧

夫婦の在り方

以前、このような記事を書かせてもらった lxifxe.hatenablog.com 私は子育てに関して 「父として」という男性的な役目には興味がなく 「親として」の意識が強い そもそも 「夫婦」の役割の常識自体を疑っており 私は私なりの考えのもと 夫婦生活を営んでいる…

ブログを始めたきっかけ

お題「ブログをはじめたきっかけ」 私は 教員の人事異動として 児童相談所で相談部門を担当している いわゆるケースワーカーだ 私自身 児童養護施設に入所していたが 児童相談所がどういうところか 全然知らなかった たまーに面接に来る担当者とやらが 児相…

イクメン

私は結婚して 子どもが1人いる 子どもと一緒にいて ご飯を食べさせることもあるし 一緒に風呂に入ることもある 寝かしつけをしたことも多少ある 基本的な炊事や洗濯もできるし 自分の世話は自分でやる 私の中では当たり前なことだが 職場の同僚や友人達から…

カンニング

CNN.co.jp : カンニング防止で生徒に段ボール箱かぶらせる、学校に批判 インド 笑った。面白い。 こうまでするということは 余程カンニングする人が 多かったのだろう 私が高学年の担任だったときを思い出す テストを実施するときに 「せんせー!Aくんが、見…

母について

id:momo_chocolate様より コメントを頂きました はじめまして。 興味深い話ばかりで、時々 読ませていただいてます。 これまでのお文章の中に出てこられたお母さまに対するヨウさんの現在のお気持ちとか、自身が子供の頃と現在の気持ちの違いとか、今後の考…

DVについて

皆さんは 「DV」という言葉を 聞いたことがあるだろうか ドメスティック・バイオレンス(DV)とは | 内閣府男女共同参画局 「ドメスティック・バイオレンス」とは英語の「domestic violence」をカタカナで表記したものです。略して「DV」と呼ばれることもあ…

私とコブクロの出会い

私は コブクロというミュージシャンの 熱狂的なファンの1人である 彼らが好きで曲を聴き漁り ギターを始め 曲作りの時は コブクロが先生だった 私の青春時代に コブクロの音楽は欠かせなかった コブクロ PROFILE|KOBUKURO.com 偶然出会った2人が 音楽の世界…

学校と家庭は協力しなければならない

タイトルにある言葉は 私が教員として働くときに 常に保護者に言い続けてきた言葉だ モンスターペアレンツだのという言葉があるが 保護者をモンスターにする理由は 学校と保護者の意思が噛み合わないからであると 私は結論付けている 私は家庭訪問のとき 保…

小学校教員という仕事

皆さんは 小学校教員の仕事をご存知だろうか 私は高校生の時 施設の年下の子から小学校の先生を勧められたことを含め 「なんか子どもと昼休み遊べるし、土日休みだし小学校の勉強は簡単だから、結構余裕でイケるでしょ。」 くらいにしか思っていなかった い…

結愛ちゃん事件の判決について

HUFFPOST朝日新聞デジタル 結愛ちゃん父に懲役13年の判決【目黒5歳児虐待死裁判・父親の公判】 | ハフポスト 毎日新聞 目黒女児虐待死 結愛ちゃんの父親に懲役13年判決 東京地裁 - 毎日新聞 産経新聞 n1.html【目黒女児虐待死、父親被告人質問詳報】(8完)…

運動不足には、子育て

今週のお題「運動不足」 現在の仕事になってから 運動不足が著しい 教員であれば 子どもの前に立ち授業して席の間を歩き 体育の授業で汗を流し 休み時間は子どもと遊び 時には子どものトラブルに駆けつけ 毎日バタバタとしている 仕事で運動しているようなも…

休日の公園

妻と1歳の娘と 休日の公園に行った 市内でも有数の大きな公園で 家族連れで非常ににぎわっていた テントをたててくつろぐ家族 ボールをつかって楽しく遊ぶ家族 遊具で遊ぶ子どもを見守る親 そんな中私たちは ただた公園を散歩していた 1歳で歩き始めたばか…

初めて作った曲の話

※身バレ覚悟です 高3の後夜祭のために 曲を書くことを 友達に提案した が 作曲ってどうやってするんだ? そもそも、歌詞から作るのか メロディーから作るのか そんなこともわからずに始めた しかし 公言したからには なんとしてもやらなければ 私は ウォーク…

親の務め

親になると 子どもの面倒を見なければならない それは当然のことである しかしながら 親は子どもに 三食栄養のある食事を摂らせ 適度に運動させ 学校に通わせ勉強させ 必要な知識を教え 礼儀と生活習慣を身につけさせ 子どものトラブルを解決し 時に子どもの…

これまでの過去を振り返って

私は 新採の年に結婚し その2年後に子どもが生まれた 今や 私が理想としていた 普通の家庭を築きつつある ただ今は 毎日仕事に追われている 育児を妻に任せている 経済的には何不自由ない生活だが 果たして これが子どもにとって良いことなのか 未だ疑問に思…

お題「コーヒー」

お題「コーヒー」 高校時代 夜勉強をするときに インスタントのコーヒーを自分で淹れて 飲みながら夜遅くまで勉強していた その時から コーヒーをよく飲むようになった いつもブラックコーヒー 黒く熱く苦い液体が 喉の奥か胃に到達するまで その存在感を確…

「えらいね」と言われる違和感

前回のブログから引き続き 施設にいたことを言うかどうか - 児童養護施設から自立した話 「えらいね」と言われたことについて考察する ①内容 私が「えらい」と言われる理由は主に 「施設という家庭と切り離された生活をして、家庭からの支援がない状態でも、…

施設にいたことを言うかどうか

児童養護施設にいたこと 私はこのことを マイナス要素だと思っていない むしろ 社会的養護に支えられ 自分の力で自立した 人とは違う経験をした それが強みになると考えている 施設を出たからといって 他人から誹謗中傷を受けることは 今のところはない しか…

人事異動〜児童相談所〜

教員としての生活が続いていたある日 職務用のパソコンを開き いつものように システム上の回覧板を見ていた そこで 希望した職務ができる学校や関係機関への 異動希望を出せる制度があった 初めは全く興味がなかったのだが それを調べていると ある言葉を見…

新規採用〜教諭になりました〜

私は ついに念願叶って 小学校教員になった とても指導力のある 素晴らしい先生と同学年になった 正直、かなり大変だった 私の指導はとにかく上手くいかなかった 学校の教育というものは 指導している教員の 見た目や雰囲気、話し方、仕草も 指導に影響する …

2度目の採用試験

私は 大学の時に受けた自治体を 再度受験したかった でも 試験勉強はあまりできておらず 仕事にかまけて 準備は疎かになっていた ある日教頭先生に言われた 「お前、採用試験どうするんか?おれが指導してやるぞ!」 教頭先生は体育会系で 国立大学附属学校…

臨時教員時代

臨時教員とは その名の通り “臨時で雇われた教師”である 産休や病休で 誰かが抜けた穴に入り 埋め合わせをする それだけだ 私は初めての職員室に 自分用のデスクを用意され 浮かれていた 結果から言うと この1年間は非常に過酷だった 学級経営も 学習指導も …

就職の話

何を隠そう 私は小学校の教員免許を 取得する学科にいた 当然 就職希望先は 公立小学校である 私は弟が福岡市の大学にいたため 就職して一緒に住まわせようと 福岡市を受験することにした 私は 受験勉強もせず バイトばかりしていた サークルの卒業イベント…

学園祭の話②

私は大学で 軽音楽のサークルに所属していた つまり、バンドをしていた 私はギターボーカルを中心に 活動をしていた 学園祭では サークルでいくつかのバンドが 中庭のステージに立つことができた ステージバンドは 4年生の先輩が推すバンドが 出演することに…

学園祭の話①

大学の学園祭での思い出は 出店を運営したことだ 私が在籍していた学科では 毎年ホットドックを売っていた といっても ある先輩が 「学科で何か出店しようよ!」と なんとなく始めたのがきっかけらしい 歴史とか伝統とかよりも 「先輩がやっていたから」とい…

経済的支援の話

※今回の内容は思ったことをベタ打ちで書いているので文脈がぐちゃぐちゃになっています。予めご了承ください。 大学生活自体は順調だった ただ、金銭面で困った 授業料免除の書類を期日までに 提出できず 学生支援課に掛け合った 一応、書類は通してもらった…

巣立ちの話

高校卒業に向けて 着実に進んでいった 私のいた児童養護施設から 国立大学へ進学することは稀で 私と一緒に社会に出る子は 皆就職だった 事務の先生は 返還不要の奨学金を たくさん探してくれた お陰でたくさんの準備金ができた 施設の他の子たちや指導員の…

泣いた話〜生きるということ

(今回の話は、施設入所中の記憶を辿りながら、ふと考えたことである) 高校の時 何が理由だったかはわからない どんな経緯だったかはわからない だけど 指導員室の横の 宿直の先生が寝る部屋で 「にいちゃんがしっかりせんといけんと?何で俺ばっかりこんな…

アルバイトの話

私は推薦入試が終わり センター試験に向けて勉強していた きたる合格発表は センター試験の1ヶ月ほど前だった 私は職員室に呼ばれ 担任と一緒にパソコンの画面を見た そこには 私の番号が書かれていた 学年の先生たちは 自分のことのように喜んでくれた やっ…

大学受験の話

朝早くに 私はいつもと違うバスに乗り 普段使わない特急電車に乗った 1人で他県へ行く 初めての経験だった 早朝だからか 指定席はガラガラだった 荷物から試験対策ノートを出し しばらく眺めた後 すぐに飽きて窓の外を眺めた 海が見えた 遠浅の眺めのいい景…