児童養護施設から自立した話

児童養護施設出身の筆者が綴る大したことのない日常の話

人事異動〜児童相談所〜

 

 

 

 

教員としての生活が続いていたある日

職務用のパソコンを開き

いつものように

システム上の回覧板を見ていた

 


そこで

希望した職務ができる学校や関係機関への

異動希望を出せる制度があった

初めは全く興味がなかったのだが

それを調べていると

ある言葉を見つけてしまった

 

 

 

児童相談所

 

 

 

私は

児童養護施設に居た

そこに行く前

児童相談所に1度行ったことを思い出した

そういえば

私が居た施設に

児童相談所の人が面接に来たことも

あった気がする

 

 

 

その日は

見ただけで終わったが

その晩から

私は児童相談所に興味が湧いてきた

 


一体何をしているところなのか

誰がどんな仕事をしているのか

一時保護所なるところもあるのか

施設や里親に行く子も児相と関わるのか

困っている子どもを助けることができるのか

 

 

 

色々考えた結果

色々相談した結果

 


この異動希望を出すことにした

 


まあどうせ通らないだろうし

若手が使う制度でもなさそうだ

それなら出すだけ出して

様子みるかということで

 

 

 

校長に申し出た時

「なんか学校の仕事が嫌になった?話聞くよ?」

と言われた

 


あ、そういう制度なのか。

 


私はきちんと説明した

学生の頃論文書いたことがあること

児童養護施設にいたことがあること

仕事に興味があること

希望が通るとは思っていないこと

出すだけ出してみたいこと

 

 

 

校長には

もう少し教員として経験してからでもいいとおもうけどなあ。

と言われたが

書類は送ってくれた

 

 

 

その後面接があった

その数ヶ月後の異動発表の日

他の教諭が他校に異動になる中

私は児童相談所に異動が決まった

 

 

 

 

 

 

 


私は

異動に関する流れを考えていた

 

若手の教員が希望を出し

一発で通った職場

余程人気がないのだろう

きっと

しんどいことが沢山待っているのだろう

直感的にそう感じた

 

 

 

私は

児童福祉司になった

大学を卒業して

5年目だった