児童養護施設から自立した話

児童養護施設出身の筆者が綴る大したことのない日常の話

要請

 

最近、「今週末の不要不急の外出自粛を要請」が話題ですね。

 

日本ではどんどん感染拡大していますし、あの志村けんさんも、コロナ陽性とのことでした。これだけ広がっているのだから、外出は必要最低限にしたいですね。私は、正直、感染経路なんて特定できるわけないと思います。症状が出ない人もいるそうですから。

 

ちょっと気になって調べてみました。「要請」とは何か。

 

ようせい
【要請】
1.
《名・ス他》必要な事が実現するように、願い出て求めること。
 「立候補を―する」

 

つまり、強めの「お願いします!」ってことですね。

 

ちなみに「自粛」も調べてみました。

 

じしゅく
【自粛】
 
《名・ス自》自分から進んで、行いや態度を改めて、つつしむこと。
 「報道を―する」

 

ということは、偉い人が言っているのは、「必要なくて急用でない外出は、つつしむように、お願いします。」ってことなんですね。

 

ふむふむ。意味は分かりました。

 

まあ、国や地方自治体の偉い人がお願いしてるんだから、ある程度言うこと聞かないといけませんよね。

しかし、私は「お願い」ということに納得が行きません。

いろいろ調べてみましたけれど、この「要請」には、法的な拘束力も罰則もないそうです。あくまで「お願い」なので。しかも、自分からつつしんでくれ、といった内容なので。

 

本来、会社やチームのトップは、抱えている部下やメンバーの責任を負うものです。うちの職場の上司も「こうやって」と仕事を指示したら「何かあったら、私が責任とるから。」と言ってくれます。

 

そう、「要請」は「指示」ではないのです。

 

国や自治体の長は、そこに住む国民や市民の責任を負います。本気で感染拡大を食い止めたいなら、「外出禁止の指示」とか「外出禁止命令」とかでないといけないはずです。指示や指示に従わずにコロナ感染したなら、「言うこと聞かなかったお前が悪いんだろ」と言えるし、指示通りの行動をして感染したなら「しょうがないから、面倒見る」と言うべきだと思います。

 

そんな中「要請」をするお偉いさんを見て、私は「お願いしたからね。あとは自分たちの責任だからね。」と言われているようにしか感じませんでした。

たとえ自粛して感染しても、責任は私たち個人の責任になるような表明をするこの国を、私たちは信用していいのでしょうか?世界的な問題を「要請」で済ませるのは、いかがなものか。

 

もちろん、行政の仕組みや知識が少ない私の意見なので、「いろいろ事情がある」と言われれば、きちんと聞かないといけません。しかし、その事情やらなんやらを、国民みんなが理解できるように説明することが、トップの務めではないかと思います。

しがない市民のしょうもない意見かもしれませんが、今回のコロナに関する行政の対策には、私は不満があります。

 

 

 

 

 

 

 

もう、残念ながら、自分の身は自分で守るしかないのです。

どうしたもんかね。