相談することは勇気がいる
今の時代、児童福祉のみならず、様々な機関で電話相談やメール相談の窓口が設けられています。
窓口が多く存在することは良いことです。どんな人でも、相談できる場所がある。それだけで救われる人も少なくありません。しかし、知らない人に相談すること自体、かなり勇気が必要なことなんです。
相談するということは、それだけ悩んでいることがあるのです。そして、悩みを打ち明けた時、相手のリアクションが怖いものです。
悩みなんて、人間生きていれば少なからずあります。特に、家族のことなんて、全く悩みがない家庭の方が少ないのではないのでしょうか?
私は仕事柄、他人から相談を受けることが多いです。子どものこと、子育てのこと、家族のこと等々あります。
もうほんと、みなさん本当に子育てについて悩まれていて、行政に相談した時にはすでに課題が何重にも積み重なっていることも少なくありません。
相談を受ける側として意識しているのは、「相談できたことがいいことですよ。」と伝えること。そして、一緒に解決法を考えることです。たとえ、相談者に実際に支援できることがなかったとしても、考えることはできるはずです。
人間の悩みなんて、一発で解決する特効薬なんかありません。試行錯誤を繰り返してなんとかかんとか乗り越えていくものです。だから私は、相談者の気持ちに寄り添い、あーだこーだ話し合って、協力して考えることが、正しい道のりだと信じています。
電話相談を受けて、小一時間話をしました。そして、「相談してよかったです。ありがとうございました。」と言われました。
— ヨウ@児童養護施設出身者♯児童福祉司 (@Yo_eduwel) 2020年3月23日
電話口でも、こうやって感謝を伝えることができる方、尊敬しています。
そんな方が、日本中に増えればいいな。