児童養護施設から自立した話

児童養護施設出身の筆者が綴る大したことのない日常の話

悩みを聞いてほしいだけ〜子育て相談〜

人間生きていれば、悩みが生まれます。仕事、恋愛、家族、兄弟、子育て等々。

 

私は児相にいるので、子育てについて相談されることが多い。私は教育をかじっているので、客観的に話を聞くと、「これがいけないのでは?」「こうしたら良いのでは?」と感じることが多々あります。でも、それはぐっと堪えて、私はなるべく「どうしたらいいと思いますか?」と言われるまで、傾聴することにしています。

 

勉強すればするほど、分かります。子育てに関してだけ言えば、「こうすれば、大丈夫」なんて方法、ありません。手段を与えることは出来ても、それで解決できる確証はないので。

しかも、私も子育て新人だし、知識はあってもアドバイスできるほどの経験もない。

 

 

多くの親御さんは、相談してきても、自分の中で結論を持っています。ただ、それに自信がなくて、失敗が怖いし、でも、相談して否定されることを嫌っているようにも感じます。

 

だから私は、

「お母さんが考えていること、間違っていないと思いますよ。ただ、こうしたら上手くいく、みたいな正解はありません。皆さん、悩みながら子育てされています。まず、その方法でやってみて、上手くいかない時はいつでもご連絡ください。その時また、他の方法をイチから考えていきましょう。その時は、お手伝いしますよ。」

と、伝えます。それでも答えがほしい、何か手を加えてほしいと願う親御さんには、児相に来てもらい、制度や支援について説明させていただきます。

無責任に聞こえますが、私にとってはこれがベストだと思っています。

 

 

ただ、電話口で、虐待等危険な状態が感じられれば、出動しますので、ご安心を。

 

 

 

そして、相談に来られら親御さんの9割が、母親であることは、少し残念に思います。相談される場合、母子家庭、父子家庭でなければ、できるだけ父母揃って相談していただけることをオススメします。同居している親族等いらっしゃる場合は、その方も一緒が望ましい。

少なくとも、子どもの問題は、家族が一丸とならないといけません。そこで意見が割れたままだと、いくら関係機関頼っても先に進みませんよ。

 

児童相談所は、子どものための機関です。いつでもご相談くださいね。