厚労省に物申す!〜児童養護施設に必要なこと〜
「質の高い療育が必要だ」と書いてあるけど、質の高い療育目指して制度つくったり助成金出したりするのは国でしょ?
— ヨウ@児童養護施設出身者♯児童福祉司 (@Yo_eduwel) 2020年2月26日
結果だけ突きつけても何も変わりませんよ。
児童養護施設入所児の37%に障害 増加傾向でニーズは複雑化〈厚労省調査〉(福祉新聞) - Yahoo!ニュース https://t.co/oqo5ishsTk
児童養護施設入所児の37%に障害がある、という記述がありますが、皆さんはどう思われますか?
この記事には、施設等の入所児の障害児の割合、被虐待児の割合が示されています。この結論は、「質の高い療育が必要」だそうです。
はい。そりゃそうでしょうよ。
そもそもで申し訳ないのですが、施設にいる子は、その子が悪くてそこにいる訳じゃありません。本当に悪いことしてしまった子は少年院に行きます。児童養護施設は行き場のない子どもの生活の場。つまり、大人の都合で傷つけられ、施設での生活を余儀なくされているのです。しかも、理由も様々。
そして、障害を持っている子が虐待を受けてしまうケースも多い。親自身も苦悩したり葛藤したりしているのですから。
当然、ニーズが多様化して、質の高い療育が求められます。施設にいる子にそれぞれ個別の支援が必要なことくらい、こんなデータなくたって、分かりきったことなんです。
そして、そういう子どもたちを助けたい、応援したいと志して資格を取って働く人も大勢います。
しかし、お偉いさんたちは知っているのでしょうか。福祉界隈の厳しい現実を。
私は、中学校の職場体験で保育園で働いたことが忘れられず、小さな子たちのお世話がしたいと思い、保育士になりたいと思っていました。しかし、施設長はじめ、職員に止められました。「折角それだけ勉強できるのだから、保育士はもったいない。給料も良くないし。教員にしたらどうか。」と。施設職員に「やめとけ」と言われたんですよ。どう思いますか?
保育、介護、施設、里親など、福祉の需要はどんどん増えています。それに伴い、さらに高い質が求められます。それは当然のことです。(2回目)
私は、給料バチクソ上げて優遇しろ!と言いたいわけではありません。
少なくとも、「働きたい」と志した人間が、一生懸命働けるような環境を作っていくことが、最低限クリアする課題だということを言いたい。
まず、施設職員の離職率を下げる。そのために、人的余裕を持った採用、質の向上のための現場研修の充実、労働環境改善などなど。課題は山積みです。データ示すだけでは改善されません。
働き方改革も同じです。「早く帰れ。業務効率化しろ。」と指示して終わりではありませんよ。
国が責任を持って、強いリーダーシップで、職員の職場環境改善に着手すべきです。
日本が抱える問題はまだまだたくさんあります。我々国民が、意思表示していく必要があります。現場を見てくれて、お偉いさん!