児童養護施設から自立した話

児童養護施設出身の筆者が綴る大したことのない日常の話

カネが嫌い。だから、学んで向き合う。

私の両親の離婚の原因の大半はお金でした。それに巻き込まれて、子どもだった私たちが大人にお金をせびるようなこともしたし、お金がないことで人生の選択肢が限られていたこともありました。カネに踊らされ、苦しまされてきた

経験があります。だから、私はカネが嫌いです。

 

大人になり、経済的に自立した上で両親それぞれと話すと、その考え方の違いに驚きます。何に対して、どれくらお金を使うか。ただそれだけなのに、50を越えたおっさんおばさんで、生きていくために山ほどお金を使う経験をしてきたはずなのに、全く違う意見でカネを語る。これが人間の面白味だし、違いがあるからこそ社会が成り立っていることも事実です。

 

 

私は、自分に対してお金を使うことが苦手です。安いもので身の回りを不便なくしていくことが1番だと思っています。それ故に、100均に詳しくなりました。洋服や靴はボロボロでその機能を失うまで使います。中学時代の部活のユニフォームも、つい最近まで使って、古着屋に売りました。スマホも時計も財布も、貰い物ばかり。最近では、妻にプレゼントしてもらったものを愛用しています。旅行も積極的ではありません。

 

 

しかし、給料を貰うようになり、考え方が少し変わります。結婚し、子どもが生まれると、どうしても使わないといけないお金が増えてきます。妻や娘のためなら、いくらお金を使っても苦ではありませんが、いままでのようなお金の使い方で全てをやり過ごすことはできません。お金がないと生活できない現実からは逃れられません。

 

 

だったら、学ぶしかありません。お金が何の為にあり、どのように使って、どのように稼ぐかを、考える必要があります。

 

 

私は、お金についての本を1冊買い、ネットやSNSを使って学び始めました。お金の成り立ちから、経済の動き、税金、消費、貯蓄、資産形成等々。学べば学ぶほど、自分のお金の使い方を改めなければいけないと感じるようになりました。それと同時に、家族として、お金のやりくりの仕方について、口出しせずにはいられなくなりました。

 

 

金の切れ目は縁の切れ目。どのようにお金を使うか、家族と話し合い、意見を擦り合わせながら、方向性を決めました。先述したように、両親はカネ問題で離婚しています。そのようなことは、私の家庭で繰り返したくはない。家庭の経済くらい、上手いことやっていくことについては、強い意志を持っているつもりです。

 

 

ただ、私はお金を使うことが苦手です。たくさん学んだ後でも、リスクが少しでもあれば躊躇してしまいます。

 

 

 

昔なら、親から「カネがないから、やめとけ。」と言われていたでしょう。でも今は、新しい家族の支えのもと、自信を持って自分の意見を伝え、リスク管理もしながら、安心して向き合うことができるようになりました。

 

 

 

 

カネは大事です。

メンタリストDaiGoさんは、

「お金がないことで、大切な人を助けられなかった。だから、人に嫌われてでも、お金が欲しいと思っている。」

と言っていました。まさにその通りです。妻や娘に何かあった時、「カネがない」ことを理由に何もできない、なんて悲しい状態にはしたくない。

 

 

私の目標は、カネに踊らされることなく、自由に生きること。その為には、カネに向き合い、学び、上手く稼ぎ、使い、蓄える。これが大事だと気付かされました。

 

 

こう考えると、公務員って、不自由だと思いました。終身雇用が崩壊してきたこの時代で、いつまでも古き良き時代のやり方ばかりしていくような生き方をすると、妻と娘を不幸にしてしまうのでは、という恐怖があります。

それでも、安定した給与は、私に安心感を与えます。稼ぐことを考えなくて良くなりますから。

 

でも、それで本当にいいのだろうか?

それで家族を幸せに出来るのだろうか?

 

 

まだまだ勉強不足。

これからも学び続けたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コエールに参加するために、交通費が高くついてしまっていることが、今の悩みです。笑

自分の新たな道のために必要な自己投資だと思って、妻や娘に迷惑をかけないよう、自分を切り詰めたいと思います。