児童養護施設から自立した話

児童養護施設出身の筆者が綴る大したことのない日常の話

中学校の頃

中学はテニス部に入った

吹奏楽の頃の友達が入ると言ったからだ

 


この頃は

音楽をしたいという気持ちより

信頼できる友達と居たいという気持ちが強かった

 


クラスでは、当然のようにいじめに遭った

クラスのヤンキー系の男子から目をつけられ

殴る蹴るは当たり前

泣き虫だったことを冷やかされ

クラスは本当に嫌いだった

クラスメイトと関わりたくなかったためか

授業にはかなり集中していた

最初の期末で約200人中の3位の成績をとった

これもまた、いじめの標的になる原因だ

部活は楽しかった

練習好きなこともあり、実力はついた

実力がついたおかげで

嫌なことから守ってくれる友達もできた

 


いじめ自体は中2の頃くらいからなくなってきた

理由は、テニス部でレギュラーになったこと

ある一部で居場所があり

それなりに自信がついたことで

周りの見る目が変わったのかもしれない

 


ただ、相変わらずコミュニケーションは苦手

察するのも苦手

友達が少なかったことは

当時、相当なコンプレックスだった

 

 

 

高校受験は

地元ではそれなりの県立進学校に決めた

経済的に大学は厳しいと分かっていたが

成績はそれなりに良かったこともあり

母も担任も進学校を勧めた

その高校のテニス部は強豪で

テニスを続けたいと思っていたため

その高校に決めた

 


推薦入試で合格し

母に合格通知を見せ

喜び合ったのを覚えている

 


この時はまだ

自分が児童養護施設に入るとは

全く思っていなかった