児童養護施設から自立した話

児童養護施設出身の筆者が綴る大したことのない日常の話

こんな時間に帰っても、電車はぱんぱん

地方都市の通勤電車の中って、不思議だ

みんな疲れた顔して乗っている

 

明日もきっと同じなのだろう

 

毎朝毎晩

大勢の人が電車の口から吐き出されて

改札を抜けて

大きな建物の中に飲み込まれていく

 

不思議な光景だし、見てて気持ち悪かった

 

高校の時もそう

毎朝毎晩

同じ格好した同じ年齢層の人が

スクールバスから吐き出されて

校舎に飲み込まれていく

 

いつも違和感しかなかった

 

大学出ても、しばらくは車通勤で

子どももみんな違う色して教室に集っていた

 

 

 

 

 

この時間に電車に乗っている人のなかで

明日にワクワクしている人は

いったいどれくらいいるのだろう

着ている服や行き先は違うけれど

疲れた表情であることは皆同じ

残念な社会の縮図

 

窓に自分の顔が映る

「お前はどうなんだ?」

「お前だって同じじゃないか」

所詮、そんなもん

 

 

 

抗いたい

覆したい

歯向かいたい

ぶち壊したい

 

 

 

今のまま

ただ毎日を消費していいものだろうか?

 

 

 

たぶん

おれがしたいことは

世間にも社会にも親にも

否定されるだろうし

最愛の人にも

反対されるかもしれない

 

 

 

それでも、何か変えなければ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなしょうもないことを考えて、ローカル線へ乗り換えた。なんだか安心する雰囲気。帰って、妻の作ってくれたご飯を楽しみに、電車に揺られる。

 

 

 

 

 

 

 

 

はー

明日の仕事、気乗りしないなあ